Astronomy
FAS府中天文同好会
北海道に暮らしていた頃は、よく夜空を眺めていたものである。
私が一番興味のある天体は月。幼少の頃は、「なぜ月は形が変わるんだろう」、「なぜ月と太陽は同じ大きさに見えるんだろう」、「なぜ月はいつも同じ面を向いてるんだろう」と、思いを巡らせていた。
つまり、月があったから天文学に興味を持ったと言っても、少ししか過言ではない。
もちろん、「形が変わる」のは「地球から見た月と太陽の位置関係が変わるから」であり、「同じ大きさに見える」のは「月と太陽の直径の比が距離の比と同じだから」であり、「いつも同じ面が見える」のは「自転と公転の周期が同じだから」であることを、今となっては十分承知している。
だが、理由がわかったからと言って興味が薄れるものではなく、学校や百科事典から天文学について教わる度に、興味が薄れるどころか益々色々なことを知りたい衝動に駆られていった。
折しも、ルナ計画、アポロ計画、マリナー計画、バイキング計画、パイオニア計画、ボイジャー計画など、時はまさに宇宙探査の全盛期。
「木星の輪」や「イオの活火山」など、次から次ともたらされる新発見の連続に驚きを隠し得ない状況であった。
> 私は素晴らしい時代に生きることができて光栄である。
> もし仮にあと50年早ければ惑星探査機を飛ばすことなど夢物語であり、
> もし仮にあと50年遅ければ惑星のことなど全てが明らかにされているに違いないのだから…。
カール・セーガン「COSMOS」より
しかし、就職のために上京してからというもの、綺麗な星空とは無縁になってしまった。
何度かプラネタリュウムに足を運んだが、所詮は作り物。風を感じ背伸びをしながら眺めていた夜空とは、全く違うのだ。
そんな折り、就職10年目である1997/3~1997/4にかけて「ヘール・ボップ彗星」が地球へ接近してきた。
勤務先の屋上に上って彗星を眺めているうち、「そろそろ天文関係の活動を再開しようかなぁ」という感情がこみ上げてきたのである。
都市の近くに居る限り、綺麗な光害のない夜空を満喫することは不可能。
かといって、遠出をしようにも車を持っていないため行動範囲に制限がありすぎる。
そこで、「天文関係のサークルや同好会に所属し連れていってもらう」という、画期的(小判鮫?)なアイディアを思いついたのだ。
早速インターネットへ接続して天文関係のサークルや同好会を片っ端から検索した結果、ある同好会に眼が止まった。